中学・高校英文法｜5文型を徹底解説

「文型」とは文のパターンのことであり、英語には第1文型～第5文型まで、5つのパターンが存在します。

文型について学ぶことのメリットには、
・長い英文をシンプルな構造で理解できる
・並び替え問題を論理的に解くことができる
・和訳問題を得点源にできる
など入試で高得点をとるために重要なメリットがたくさんあります。

本記事では、各文型について例文付きで詳しく解説していきます。

1. 英文法における「文型」とは何か

英文法の文型とは、

「動詞の後ろに、何が何個来るか」
「それぞれは何の役割か」

を分類したものです。「動詞を中心に文を見る」 ことが文型を本質的に捉えるポイントです。

2. 5文型の全体像

まずは、第1文型～第5文型までの基本的な構造と代表的な訳し方をおさえておきましょう。
以下本文では、主語＝S、動詞＝V、目的語＝O、補語＝Cとします。

文型	構造	代表的意味
第1文型：SV	主語＋動詞	SがVする
第2文型：SVC	主語＋動詞＋補語	SはVだ
第3文型：SVO	主語＋動詞＋目的語	SがOをVする
第4文型：SVOO	主語＋動詞＋目的語（人）＋目的語（物）	SがO(人)にO(物)をVする
第5文型：SVOC	主語＋動詞＋目的語＋補語	SがOをC(の状態)にVする

3. 第1文型：SVの文

3-1. 構造

第1文型をとる動詞は、

• go
• arrive
• live

などの自動詞です。「自動詞」とは、目的語を必要としない動詞のことです。
一方、目的語を必要とする動詞は「他動詞」と呼ばれ、第3文型以降で登場します。

自動詞・他動詞の違いについてもっと知りたい人はこちら 

例文

The train arrived at the station.

和訳：
電車が駅に到着した。

at the station（駅に）は修飾部分（M）なので、文構造に直接影響しません。

4. 第2文型：SVCの文

4-1. 構造

第2文型においてもっとも重要な点は、「S＝C」の関係が見られるところです。
補語（C）は「主語や目的語の性質や状態を表す」という役割をもつ関係上、第2文型では必ずS＝Cの関係になります。

第2文型で用いられる動詞には、

• be
• become
• seem
• look / feel（状態動詞）

などがあります。

例文

She became a doctor.

和訳：
彼女は医者になった。

She ＝ a doctor であることがわかります。

5. 第3文型：SVOの文

5-1. 構造

第3文型は「他動詞」を用いた文です。他動詞かどうかを判断する場合には、その動詞に対して「何を？」と質問できるかどうかを確認しましょう。「何を？」と質問できる場合、その動詞は高確率で他動詞です。

例文

I finished my homework.

和訳：
私は宿題を終えた。

finish（～を終える）には「何を？」と質問することができそうです。

6. 第4文型：SVOOの文

6-1. 構造

第4文型で主に用いられる動詞は

• give
• teach
• tell
• show
• send

などです。第4文型の特徴は目的語（O）を二つとる点と第3文型と書き換えが可能な点です。

例文

He gave me advice.

和訳：
彼は私に助言を与えた。

上の例文を第3文型に書き換えると次のような文になります。

He gave advice to me.

7. 第5文型：SVOCの文

7-1. 構造

第5文型の大きな特徴は「O＝C」の関係が成り立つという点です。基本的には「OをC（の状態）にVする」と訳します。
第5文型で主に用いれる動詞は

• make O C（OをCにする）
• find O C（OがCだと気づく）
• call O C（OをCと呼ぶ）
• name O C（OをCと名付ける）
• keep O C（OをCの状態に保つ）

です。

例文

They named the baby Tom.

和訳：
彼らは赤ちゃんをトムと名付けた。

この例文では、the baby ＝ Tom の関係が成立していることがわかります。

まとめ

今回は、中学・高校英語の「文型」について丁寧に解説しました。文型について理解することで、和訳・並び替え・長文読解など様々な問題を得点源にすることができるようになります。

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